酔っぱらった駒子が可愛らしい。帰る帰ると言いながらいつまでもいる。深夜午前二時を過ぎる。
「あんたは寝なさい。さあ、寝なさいったら。」
「君はどうするんだ。」
「こうやってる。少し醒まして帰る。夜のあけないうちに帰る。」
……
「起きなさい。ねえ、起きなさいったら。」
「どうしろって言うんだ。」
「やっぱり寝ていなさい。」
この混乱振りがまったくかわいい。
「私が悪いんじゃないわよ。あんたが悪いのよ。あんたが負けたのよ。あんたが弱いのよ。私じゃないのよ。」
情景や心情の描写が素晴らしい。美しい日本語。まぎれもなく名作。
| 雪国 (新潮文庫 (か-1-1)) | |
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