2008年10月12日

川端康成『雪国』の読後感想

1968年に日本人で初めてノーベル文学賞受賞した川端康成(かわばた やすなり:1899〜1972)の代表作。

酔っぱらった駒子が可愛らしい。帰る帰ると言いながらいつまでもいる。深夜午前二時を過ぎる。

「あんたは寝なさい。さあ、寝なさいったら。」
「君はどうするんだ。」
「こうやってる。少し醒まして帰る。夜のあけないうちに帰る。」
 ……
「起きなさい。ねえ、起きなさいったら。」
「どうしろって言うんだ。」
「やっぱり寝ていなさい。」

この混乱振りがまったくかわいい。

「私が悪いんじゃないわよ。あんたが悪いのよ。あんたが負けたのよ。あんたが弱いのよ。私じゃないのよ。」

情景や心情の描写が素晴らしい。美しい日本語。まぎれもなく名作。

雪国 (新潮文庫 (か-1-1))
雪国 (新潮文庫 (か-1-1))川端 康成

おすすめ平均
stars「雪国」エロス幻想
stars川端康成の死生観と美感を表現した日本文学
stars男と女が乳繰り合ってるだけなのに…
stars美的視力にうっとり
starsわからない

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
タグ:川端康成
posted by てつ at 22:30 | 和歌山 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。