2007年05月04日

福井晴敏『6ステイン』の読後感想

福井晴敏の初短篇集。
泣かせるような作りのお話ではないと思いますが、ふと涙が出てきました。

とても魅力的な女性たちが登場します。

6ステイン
6ステイン
福井 晴敏

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憑神
テアトル東向島アカデミー賞
ハンニバル・ライジング 下巻
ハンニバル・ライジング 上巻
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2006年01月09日

橋口いくよ『水平線の光の中、また逢えたら another『亡国のイージス』ジョンヒ〜静かなる姫〜』の読後感想

福井晴敏さんの『亡国のイージス』のanother story。
福井晴敏さんでない他の作家が『亡国のイージス』を書くというのがすごいです。
時間的には『亡国のイージス』の直前。
女工作員チェ・ジョンヒとごく普通の日本の大学生とのラブストーリー。

ラブストーリーといっても、これは普通のラブストーリーではありません。
異形のラブストーリー。
まったく違う世界に生き、まったく違うこと考えている二人。
死を覚悟した工作員と頭の悪い隙だらけのごく普通の大学生。
彼にまとわりつかれて、ジョンヒが覚える「吐き気」と「殺意」 。
ジョンヒが冷静さを失う。

『亡国のイージス』ファンにはお薦め。ジョンヒの人間像に厚みが増します。
『亡国のイージス』を読んでいないと、ちょっとわからないところもあると思いますが。

水平線の光の中、また逢えたら―another『亡国のイージス』ジョンヒ〜静かなる姫〜
水平線の光の中、また逢えたら―another『亡国のイージス』ジョンヒ〜静かなる姫〜
橋口 いくよ

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もうひとつの 「亡国のイージス」 〜オールアバウト・如月行〜
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映画「亡国のイージス」公式大綱
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福井晴敏『終戦のローレライ』の読後感想

昭和20年(1945)夏、崩壊したナチスドイツから日本にもたらされた潜水艦とそれに装備された特殊兵器「ローレライ」をめぐる物語。
文庫本で4冊のボリュームだけれど、読み始めたら止まらない。

人物描写が丁寧で、ひとりひとりに共感ができます。
本筋にはあまり関係がない、広島での少年兵と芸者との出会いのようなエピソードにも心に沁みてくるものがあります。
ひとりひとりの思い、ひとりひとりの決意。
戦争で死にゆく男たちの心情。
手に汗に握る潜水艦同士の戦闘。大艦隊との戦闘。

読み終えて、余韻が残ります。
しばらく他の小説は読みたくない感じ。
今のこの余韻をもうしばらく感じていたい。

この未来に、僕たちは生きているのだ、と思うと感慨深いです。
あの戦いはフィクションだけれど、太平洋戦争は実際にあったこと。あの時代を必死に生きた人々のおかげで、今の僕たちの社会がある……

めちゃくちゃおもしろくて、感動的な小説です。
第22回吉川英治新人賞受賞作。

終戦のローレライ〈1〉
終戦のローレライ〈1〉
福井 晴敏

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亡国のイージス 下 講談社文庫 ふ 59-3
亡国のイージス 上 講談社文庫 ふ 59-2
Twelve Y.O.
川の深さは
月に繭 地には果実〈上〉
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福井晴敏『亡国のイージス』の読後感想

『川の深さは』『Twelve Y.O.』の続編となる本作。『亡国のイージス』という書名は作中の登場人物の防衛大生が書いた論文のタイトルから来ています。
《ギリシア神話に登場する、どんな攻撃もはね返す楯。それがイージスの語源だ。しかし現状では、イージス艦を始めとする自衛隊装備は防御する国家を失ってしまっている。亡国の楯だ。それは国民も、我々自身も望むものではない。必要なのは国防の楯であり、守るべき国の形そのものであるはずだ》

今の我々の国に守るに足るだけの価値があるのか。我々はすでに守るべき国を失っている。守るべき国のない楯に意味があるのか。
自分の生まれた国を守るに値する国にしたい、日本を世界の一員として誇りうる国にしたい、という若者の純粋な願いが込められた論文。そこからこの事件は始まりました。

分厚い上下2巻の文庫本、ちょっと長めの小説ですけれど、読み始めたらぐいぐい引き込まれて夢中になって一気に読まされました。
一人一人の登場人物の描写が丁寧で、登場人物に共感できます。

在日米軍基地で発生した未曾有の惨事、イージス艦《いそかぜ》の暴走、先の展開の読めないスケールの大きなストーリー。

めちゃくちゃ面白いです。面白いだけでなくて重みもあります。
安保とか自衛隊とか憲法とか平和とか、日本という国家のあり方とか、そのようなことを考えさせられます。

2000年に、第53回日本推理作家協会賞、第18回日本冒険小説協会大賞、第2回大藪春彦賞をトリプル受賞した作品。

亡国のイージス 上  講談社文庫 ふ 59-2
亡国のイージス 上 講談社文庫 ふ 59-2
福井 晴敏

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Twelve Y.O.
終戦のローレライ〈2〉
終戦のローレライ〈3〉
終戦のローレライ〈1〉
終戦のローレライ〈4〉
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